メビウスの輪

ガチ恋地獄に堕ちた女の末路。

愛情の形

子供は自分の家庭を見て愛情のひな形を学ぶそうです。

私の家庭は父が早々に亡くなったので母子家庭でした。

母は私のすべて。私は母のすべて。そんな家庭環境で育ちました。

母は私を愛してくれました。体中ボロボロになっても働いてお金を作って、自分と同じ苦労を味合わせないようにと大学まで出してくれました。

 

私はオタクだった頃から「金を出したやつが一番えらい」と思っていました。

今でも思っています。だから「現場行けないけど愛だけ送ります><」みたいなリプを送ってるような人間がこの世で一番嫌いです。

だって本当に愛してるならどんな手を使ってでも現場に行くでしょ?

だからガチ恋を自覚してからは私は本命さんを追って日本中どこにでも行きました。

基本的にチケットは余っていましたから全通は余裕でした。一度だけチケット難民が大量発生した公演がありましたが、それも執念でなんとかチケットを入手しました。(念のため、転売屋には手を出していません。定価で譲っていただきました)

私は毎回ライブの度に本命さんにプレゼントを贈ります。次のライブまで何か月も空いてしまうときは事務所に送り付けています。それでも手紙“だけ”を送ったことは一度もありません。必ず何かしらのプレゼントと一緒に送っていました。

私にとって現場に通うこととプレゼント(しかもそれが高額であればある程)を贈ること、それが本命さんへの愛情表現です。

 

私の愛情表現はアーティストとファンという関係性においてこれでもかというくらいピッタリと嵌まり込むものでした。

愛情に正解なんてないと思います。どんなに歪でも当人が幸せで他人に迷惑をかけないならそれはすべて愛情なんだと思います。

でもそんな中私は冒頭に書いた話をふと思い出しました。私は違和感を感じました。

「これはきっと本当の愛情ではない」

心のどこかでぽつりと声が聞こえました。

それは私にとってあまりにも不都合な事実でした。だって私は本命さんに貢ぐためにひとり東京に住んで今一生懸命転職活動をしていて。この愛情を否定されたら私は今何のために頑張っているのかわかりません。

私はこれ以外の愛し方を知りません。「ステージ立つ前に『今日行きます!』ってリプを見ると励まされる」ということを本命さんが以前ライブで言っていたため、それからは積極的にリプを送るようになりました。

それでも。いくらリプを送ってもどれだけ手紙でファンとしての愛を伝えても本命さんには一円も入りません。歌手として何か実績になる訳ではありません。

私はきっと“正しいファン”なのでしょう。だけど私の気持ちはもうただのファンの域を超えてしまっている。だから本当の愛情という得体の知れない何かが私に警鐘を鳴らしている。そんな気がします。

でもどうやったってこの関係性は変わらないんだよ。そんなこと言いだしたらこの恋そのものが間違いだっていう結論に至ってしまうんだよ。

そう、きっとこの恋そのものが間違いなんです。そんなこと痛いくらい理解しています。だけどだからといって好きになることを辞められるなら、私はこんなに苦しい思いをしてまで本命さんのことを推してません。

例え間違っていても。不幸ばかりが私を襲っても。それでも本命さんのことが好きで好きで仕方ないんです。

 

結論:やっぱりガチ恋は地獄

 

地獄に堕ちてしまっのに誰にも言えない想いはこちらまで

お題箱

心の空洞

私は本命さんに出会う前は二次元オタクでした。

いろんなコンテンツに足を突っ込みそれぞれの世界に推しがいて、グッズだの一番くじだのを箱買いしてツイッターで交換募集して…なんてことを延々やっていました。お金も時間も矢のように飛んで行ったけど、それはそれはとても楽しかったです。

でもある日、本当にふとした切欠で本命さんに出会いました。その日はとある友人の送別会で久しぶりに友人みんなが集まりました。その中で「私はあんまり好みじゃないけど、エリカちゃんとか好きそうと思って」と友人が聞かせてくれた曲が本命さんの曲でした。私含む数名があーこういうのめっちゃ好み!と騒ぐと今精力的にライブ活動を行っていることを教えてくれました。すぐに検索して「じゃあ次のライブ行っちゃう!?」と完全にその場のノリでライブ参戦が決定しました。

それからガチ恋地獄に転げ落ちるのはあっという間でした。全国ツアーはほぼ全通、仕事前ギリギリにCDショップに駆け込んで先着順のハイタッチ会参加券を手に入れたり、気付けば私の生活は本命さん中心に回っていました。

最初のうちはオタク活動も並行して行っていました。最初に行ったライブから次のライブまで3ヵ月くらい間がありましたし、その頃はまだガチ恋というほどではなかったので相変わらずのオタク生活でした。しかし全国ツアーが始まり、初めての接触イベントで完全にガチ恋沼に沈み、そうこうしているうちに私の心の中で本命さんが占める割合がどんどん大きくなっていきました。

すっかり二次元のことなんてどうでもよくなってしまった頃、本命さんの活動ペースはどんどん緩やかになっていきました。週に1回ペースで会えていたのが月に1回になり2か月に1回になり…段々私は病み始めました。オタク時代の友達は相変わらず雨のような公式の供給に楽しそうにてんやわんやしていました。でも私はもう全部どうでもよかった。本命さん以外のことは何も興味が持てなくなってしまっていました。

今私の心は空洞だらけです。本命さんが本格的に製作期間に入り、次に会える予定すらしばらく出そうにありません。たまにニコ生で生ライブをしてくれるその時間だけが今の私が幸せに満たされる時間です。

オタクには戻らないのか?戻れるものなら戻りたいです。でもどうしてももう興味が持てないんです。本命さんが私のすべて。もうそこに何も割り込む余地なんてありません。「もうこれいらないや」とオタクグッズをひとつ手放すたびに私の心の空洞は大きくなります。でももうどうしようもできません。

願わくばまた本命さんで心をいっぱいにできる日が一日も早く来ますように。

はじめまして

はじめまして。エリカと申します。

他にもツイッターだのブログだのやってはいるんですが、「ガチ恋」について自分の思考を思う存分吐き出せる場ってないなあと思ってこちらでブログを開設しました。

今まではツイッターの鍵垢で大暴れしていたんですけど、なんとなくツイッターでは言いにくいこともあったり文字数の関係で言いたいことを言いきれなかったりしていたので。

ちなみにこのブログは同担禁止です。

いろいろ書いていくうちに私はともかく(そこまで目立つようなヲタでもないので)本命さんのことを特定できる方が出てくるかもしれません。

もしわかったとしてもそこは暗黙の了解で黙っていてくれると嬉しいです。そして同担だなと思った人はブラウザバックでお願いします。

あとこのブログを始めたのはもうひとつ理由がありまして、同じようにガチ恋で悩んでいる方たちと交流ができたらなあなんて思いがあったります(同担除く)。

リアルでもバンギャ友達や俳優さん推しの友達はいるんですけど、彼女たちはガチ恋ではないので相談も共有もできず。そういう人他にも多いんじゃないかな。

何事もただ一人で悩み続けるのは苦しいことです。あまりはてなの機能を把握していないのですがコメントとか、あと匿名で利用できるお題箱も設置しますので気軽に話しかけていただければなと思います!

 ☆お題箱はこちら

とりあえず以上!よろしくお願いします!